こんにちは!フルートの保坂です。

フルートを吹き初めて、低音が楽々吹けるようになってきた人が、次にぶつかる壁が「中音ソから上が鳴らない!」だと思います。

すんなり出てしまう人も入れば苦労している人もいると思いますが、何が違うかというと「口の形」です。

フルートの「音を出す」ということに関しては、慣れてくれば割とどんな口の形でも鳴るようになりますが、中音高音は口の形が正しくないとなかなか上手いこと行きません。

ではどんな口の形が正しいのかを一つ一つ確認していきましょう!

①アパチュアの大きさ

アパチュアというのは口の穴、息の通り道のことです。アパチュアが大きいと、高い音はなかなか鳴りません。目安としては、楽器の歌口よりも小さいことです。100均の細いストローくらいと思うと良いかもしれません。
⬇︎このくらいの細さ!


ミニストロー

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中音ソを吹こうとした時のアパチュアを鏡でチェックしてみましょう。
特にチェックすべきはアパチュアの横幅です。
横幅が歌口より小さいアパチュアを目指しましょう。

小さいアパチュアは、「p」の発音を軽くすると分かりやすいです。
「ぷ」というのではなく、pの発音だけで、「p」と軽く発音です。
そうすると歌口より小さいアパチュアができると思います。
その小さいアパチュアで中音ソを吹いてみましょう。

この時に、息を吹くまでは小さくしていられるのに息を吹くと広がってしまうという方は、肺から出てくる息を、アパチュアで制御できていない証拠です。
アパチュアが柔らかすぎて、息で押されて、アパチュアが広がってしまう状態です。
そういう方はアパチュアの筋トレをしましょう! (後述)

②アンブシュアの力

アパチュアとアンブシュアは別物です。
アパチュアが口の穴、対してアンブシュアは口の周りのことを言います。
アンブシュアに力が入ると音が鳴らなくなるので、できる限り脱力してください。
①でアパチュアは小さくと言いましたが、アパチュアを小さくしようとした時にアンブシュアに力が入ってしまう方がとっても多いです。
えくぼや線が現れる方は力んでいる証拠です。

何故、アンブシュアに力が入ると音が鳴らないかというと、上唇と下唇がくっついてしまい、息の通り道がなくなるからです。
横幅は小さくしようと意識しなければなりませんが、縦幅はしっかりと高さがないと、息が通らないので、音がなりません。

口角を横に引くのも高い音が出なくなる原因です。
これも口角を横に引くことで、アパチュアが横に広がり、さらに縦幅もなくなり、余計に出なくなる動きです。
鏡をみながら、真顔状態から中音ソを吹いてみて、広角の位置が外側に変わっている人は気をつけましょう。

上唇が下唇に被さっている人、高い音が出なくなります。
低い音に比べ、高い音は息を上の方向に吹かなければなりません。
不思議と「音が鳴らない」と思うと、何故か息を楽器の中へ頑張って入れてしまうのですが、これは逆効果で、高い音は楽器の外へ吹くことです。
上唇が下唇に被さると、息が下の方向へ行ってしまうので、前後を揃えるようにしましょう。
横から鏡を見ながら吹いてみるか、写真や動画を撮ってみて、チェックしてください。

③口の形トレーニング

ここまでの内容を箇条書きにすると
・アパチュアを歌口より小さく
・エクボや線が出来ないように
・上唇と下唇を必要以上にくっつけない
・口角を横に引かない
・上唇をかぶせない

これらのトレーニングとして「ホイッスルトーン」をしましょう。
ホイッスルトーンはささやくような音を出す奏法です。
色んな動画で何度も紹介している、ペータールーカスグラーフ氏の「チェックアップ」にも練習方法が載っています。

今回はホイッスルトーンのやり方をやるので出来た人はチェックアップを練習してみてください。


チェックアップ

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ホイッスルトーンは高い音の方が鳴らしやすいです。
例えば高音のソでやってみましょう。
高音のソの運指は、中音ソから左親指を離します。
息を少しずつ吹いて、ひょろひょろ〜という音を出します。
息が多すぎるとあまり上手く出来ませんので、息の量を減らしてまっすぐ吹きます。

ひょろひょろ〜と上手くホイッスルトーンが吹けたらその時の口の形をしっかりと覚えておきましょう。
同じアパチュア・アンブシュアのまま、中音ソを吹きます。
これですぐに出来なくても諦めずに続けてトレーニングしてください。

口の力についての持論。

普段レッスンをしていると「口に力入れてはいけないんですか?」「先生は力入っていないんですか?」と聞かれることがあります。
全く入っていないというのは嘘で、やはりフルートを吹くための「筋力」はついているなと思います。
ただし皆さんに「アパチュアが柔らかいので力を入れてください!」と言ったら必ずアパチュアではなくアンブシュアに力が入ってしまうので、
「口の力は抜いてください」というようにしています。「口に力は入れません」と言っています。

これは身体の筋トレなども同じだと思いますが、例えば「どこどこ筋に力を入れてください」と言われた時に、その筋肉を意識して使ったことがなかったら、思い通りに力が入らないと思います。そこの筋肉を鍛えて筋肉がついてくるとやっと分かるものだと思います。

アパチュアに関してもそうで、普段生活していくうえで、口の穴をこんなに小さくすることってないはずなので、普通の人はアパチュアを小さくしようとしたときにどの筋肉を使ったら良いか分からないんです。

でもどちらかというと口の周りは、ご飯を食べたり、喋ったり、笑ったりすることで、動かすことが多いので力が入りやすいのではないかなと思います。

ですので、どうしたら良いかというと、とにかく「フルートを吹くための良い口の形をトレーニングするのみ!」ということです。

鏡と向き合って、良い口の形が作れるよう沢山トレーニングしてください。


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